社内データでは見えない 「サイレント・イシュー」 を掘り起こせ! エンゲージメント調査後の 「深掘り面談」 の キャリアコンサルティング外注 戦略

株式会社主体的なキャリア形成 代表取締役 平野裕一
福岡市を拠点に活動するプロのキャリアコンサルタント、平野裕一です。総合人材会社で10年以上にわたり、多くの大手企業人事部門の課題解決に携わってきました。その経験から、私は確固たる結論を持っています。それは、「組織の成長を阻む真の課題は、役職や評価を気にする社員の心の奥底、すなわち社内データから遠い場所に潜んでいる」ということです。
エンゲージメント調査は、組織の体温を知る上で不可欠ですが、その結果だけを見て安堵したり、焦ったりするのは危険です。高スコアの裏に隠された「サイレント・イシュー(静かなる課題)」を見つけ出し、解決に繋げるためには、単なる面談ではない、高度な専門性を伴う「深掘り」が必要です。
本稿では、この「サイレント・イシュー」を確実に炙り出すための、エンゲージメント調査後の「深掘り面談」を、戦略的に「キャリアコンサルティング外注」する手法について、その戦略的価値と実践ステップを徹底解説します。


🚀 調査スコアの限界: 「サイレント・イシュー」が組織を蝕む

社員が自らのキャリアや評価に影響することを恐れ、正直な気持ちを表明しないとき、そこには組織にとって最も重要な情報が埋もれています。これが「サイレント・イシュー」です。

  1. 職場の人間関係の「きれいごと」と「本音」
    「チームワーク」のスコアが高くても、それは「波風を立てないための形式的な協調」に過ぎないかもしれません。「本音で議論する風土がない」「間違った決定でも異論を唱えられない」という心理的な安全性の低さは、組織の創造性と問題解決能力を決定的に低下させます。
  2. 「不満」ではなく「諦め」の蔓延
    低いスコアの「不満」よりも、むしろ「諦め」の方が深刻です。 「どうせ言っても変わらない」「自分のキャリアはこの会社では閉塞している」といった未来への展望の欠如は、離職予備軍の最も顕著な特徴です。彼らは調査では無難な回答を選び、静かに転職活動を進めます。この「諦め」こそ、データに現れにくい最大のサイレント・イシューです。
  3. マネジメント層の「無自覚のバイアス」
    管理職自身が「自分は公平に接している」と信じていても、特定の社員の意見やキャリアを無意識に軽視しているケースがあります。このマネジメントの盲点は、部下から直接指摘されることは絶対にありません。第三者による深掘りキャリアコンサルティング外注によって初めて、その構造的な問題が浮き彫りになります。

🛡️ 戦略的メリット: 「キャリアコンサルティング外注」の3つの力

深掘り面談にキャリアコンサルティングの専門性を導入し、それを外部に委託すること(キャリアコンサルティング外注)は、単なる業務代行ではなく、課題発見の確度を劇的に高める戦略です。

  1. 🔒 「絶対的な非干渉性」が生む真の心理的安全性
    プロのキャリアコンサルタントは、企業の人事権や評価システムから完全に独立した存在です。社員にとって、コンサルタントは「評価と無関係に、自分のキャリアの未来について一緒に考えてくれる、守秘義務を負った専門家」です。
    これにより、「上司への不満」「制度への提言」「将来への不安」など、社内の人間には決して話せない真のボトルネックを安心して打ち明けることができます。この「絶対的な非干渉性」こそ、キャリアコンサルティング外注の最大の価値です。
  2. 👂 専門家による「傾聴」と「課題の構造化」能力
    単なる面談とキャリアコンサルティングの決定的な違いは、「傾聴の質」と「質問の深度」です。
    • キャリアコンサルタントは、表面的な不満(例:「給料が低い」)の裏にある、根源的な課題(例:「会社から評価されていない感覚」「将来のスキルアップへの不安」)を引き出す訓練を受けています。
    • 個々の断片的な発言を、「キャリア形成の課題」「組織風土の課題」「マネジメントの課題」といったフレームワークで構造化し、経営層がアクションを取りやすいインサイトに変換します。
  3. ⚖️ 組織課題を「個人のキャリア支援」に変換する視点
    キャリアコンサルティング外注の導入は、社員に「会社は単に組織の不満を調査しているのではなく、私の主体的なキャリア形成を支援するために、真摯に声を聞いている」というメッセージを明確に伝えます。
    これにより、社員はネガティブな不満を述べるだけでなく、「では、自分はどうしたいか?」「組織を良くするために自分は何を提言できるか?」という前向きな姿勢で面談に臨むようになり、面談自体がキャリア自律を促す機会に変わります。

💡 成功に導く「キャリアコンサルティング外注」の実践ステップ

Step 1: 目的の再定義と「インサイト」の要求
外注業者に対して、単なる面談の実施ではなく、「構造的なインサイトの提供」を明確に要求します。
• NG例: 「エンゲージメントが低い部署の面談を○名実施してください。」
• OK例: 「当社の『上司への信頼』スコアの低さは、具体的にどの世代・どの役職で、どのようなキャリア形成上の不安や不公平感から生じているのか、その構造を明らかにするための面談を実施し、人事制度への具体的な提言という形で報告してください。」
Step 2: 選定基準は「人事経験」よりも「傾聴スキル」
外注先を選ぶ際、最も重要なのは、「守秘義務の徹底」と「傾聴を通じた本音の引き出し能力」を持つプロのキャリアコンサルタントであることです。
• 重視すべき資格と経験: 国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラーなどの資格を持つこと。そして、企業内部の論理に染まりすぎていない、多角的な業界でのコンサルティング実績を持つ個人や企業を選びます。
• 確認事項: 報告書の内容が、個人の発言の羅列ではなく、課題の構造化と改善案を明確に示しているかを、過去事例から確認しましょう。
Step 3: 「報告」と「施策」を連携させる設計
外注業者から提出された報告書を、施策に繋げるための内部プロセスを確立します。
• 匿名性の保持: 報告は、個人が絶対に特定されない形式で行うことを徹底し、社員の信頼を裏切らないようにします。
• アクションの迅速化: 報告されたインサイト(例:部門間の目標の不一致がサイレント・イシューである)に対して、人事部門が「誰が、いつまでに、どのようなアクションを取るか」を迅速に決定し、実行に移す体制を整えます。
• 社員へのフィードバック: 「皆さんの声(面談結果)に基づき、〇〇の制度を見直し、△△の研修を開始します」といった具体的なフィードバックを公開し、面談の有効性と組織の誠実さを示すことが、次回のエンゲージメントを向上させます。


🎯 結びに: キャリアコンサルティング外注は「未来への投資」

「サイレント・イシュー」を放置することは、組織の活力を静かに奪い、優秀な人材の予期せぬ流出に繋がります。
エンゲージメント調査後の深掘り面談をキャリアコンサルティングとして外注する戦略は、一時的なコストではなく、社員のキャリア自律を促し、組織の隠れた課題を解決するための未来への投資です。
私たち株式会社主体的なキャリア形成は、社員が主体的にキャリアを築ける環境こそが、企業の成長エンジンだと信じています。専門的な第三者の視点を活用し、貴社のデータを越えた真の組織課題を解決するお手伝いをさせていただければ幸いです。
ぜひ、この戦略的なキャリアコンサルティング外注を通じて、貴社の組織文化をアップデートしてください。